(1のつづき)
◆iPad 03◆
※リンクはアフィリエイトです。(詳しくは前回の記事を参照のこと)
iPad 03 |
iPhone対応。科学好きにはお馴染みのNewtonだけど、けっこうな数がiPadアプリとしてリリースされている。たまにセールをやって、85円とかいうとんでもない値段になったりするので、そのときに買い占めるとよいかと。もっとも、安くなくても十分に価値はあると思う。
5. 展覧会ガイドPICK-UP
iPhone対応。その月に、日本で行われている展覧会、美術館イベントなどのポスターを毎月配信してくれる。アート好きにはとても便利なアプリケーション。
星座アプリ。ジャイロセンサーと電子コンパスをうまく使って、たとえば日中に南を向けると太陽が中心の天体が表示される。言葉で言うとわかりにくいが、使ってみるとひとめで凄さがわかるたぐいのアプリケーション。わたしは小さい頃、星座をまる覚えするのがつまらなくて、理科の星座の時間は退屈でしかたなかった。「星一個でかみのけ座」とか、ふざけてるとしか思えなかったもの。船で海に出てみてはじめて、人間にとっての星座の必要性がわかった。今の子供たちは、こんなのがあるんだから羨ましい。
セオドア・グレイの同名著作のiPadアプリケーション版。ただ単に本をスキャンしたようなものではなくて、元素それぞれの説明のほか、その元素にまつわる物体の画像を回転させて眺めることができる、ちゃんとした意味での「電子書籍」。iPad版とiPhone版が分かれており、さらに英語版、日本語版などが別のアプリケーションとしてリリースされているので、購入の際には注意されたし。
iPhone対応。ムチャじゃなくてアール・ヌーヴォーの画家ミュシャです。上のスクリーンショットの最上段からここまでが、画集アプリケーション。歴史的な有名画家の名画が時代区分され、代表的なものが閲覧できる。このシリーズは印象派に偏りすぎているきらいはあるものの、セールで85円になったりするので買わない手はない。今年の4月にドイツの画集メーカー、タッシェンが日本を撤退してしまったのは、こういう電子画集が徐々に普及しつつあるからかもしれない。それにしたって、紙媒体で3000円以上するものが、iPadではジュースの半分位の値段なんだから、そりゃあ商売になるはずがない。
iPad専用。古今東西のプロダクトデザイン1000選。創作活動をするときのインスピレーションがほしいときには重宝する。
iPad専用。魚を特殊な方法でホルマリン漬けにした写真集。硬い骨が赤、軟骨が青く着色されているので、生物のデッサンを骨格から始めたいときにも使える。
◆iPad 06◆
12. Finger Piano+
ピアノの演奏アプリケーション。みんな冗談だと思っているようだけど、このアプリのおかげでピアノを弾けるようになりました。
◆◆◆
さいごに、iPhoneアプリケーション。
カメラアプリや電子辞書アプリは、こちらで紹介するのがふさわしいと考えたので、iPadのほうには載せなかった。iPad版のインターフェイスを搭載したものは、個別に記載した。
◆iPhone 01◆
◆iPhone 02◆
3. 大辞林
iPad版インターフェイスも含まれる。説明不要の有名日本語辞書のアプリケーション版。図版も収録し、わからない漢字も手書きして調べられる。前回紹介したi文庫HD、i文庫Sなどからもジャンプして意味を調べられる。
4. ウィズダム英和・和英辞書
iPad版インターフェイスも含まれる。英和・和英辞書。こういうできの良い辞書アプリケーションを見ていると、もう電子辞書を買う時代ではなくなってしまったんだろうなと思わされる。
5. Camera+
純正のカメラアプリが機能的に物足りない場合はこれ。タイマーでも撮影できる。革でも段ボールでも、下のようなスタンドをひとつ作っておくとみんなで写りたいときに便利。
6. Kotoba !
無料の日本語辞書。外国語話者が、日本語を勉強するためのもののようだが、おそろしい多機能がまったくの無料で使える。漢字を表示すると、各国語への翻訳、例文訳はもちろん、構成部分や筆順までもアニメーションで表示される。いったいどれほどの手間暇をかけられたのか。できればいくらかお支払いしたいほど。
7. AutoStitch
撮った写真を自動的に認識して、つなぎあわせてパノラマ写真にしてくれる。写真機としては有り余ったコンピューティングパワーを使ったこういうソフトを見ていると、安価なコンパクトデジカメ市場が消滅するのもの時間の問題であることがよくわかる。
◆◆◆
これだけかいつまんで説明しただけにもかかわらず、iPhoneによって、その機能を取って代わられてしまったものは少なくない。
それは、カメラ、電子辞書、ナビ、PCの基本機能(メール、ウェブ)、ゲームなどである。
過激なタイトルを好む筆者なら、「iPhoneは何を殺したのか」とでもつけると思うが、あながち言い過ぎではないだろう。
その拡張性と、年々のCPU、GPUパワーの拡大を考慮すれば、それが侵略する領域はさらに広がってゆく。
来年には、音声認識コンシェルジュサービスのSiriが日本語に対応するから、そうなるとなおのこと凄まじいまでの便利さが待っていることになる。
なにしろ、「明日は傘が要るかな?」とiPhoneに話しかければ、「明日は雨は降らない模様です」と答えが返ってくるのだから。
これほどの便利さを兼ね備えた機器が突然現れるというのは、侵略される業界にしてみればたまったものではないが、そのことに無自覚であればあるほど、わたしたちの能力も、それと同じように代替されてゆく可能性があるということも覚えておきたいものである。
力のある道具は、それを使う者の実力を問うているわけである。
(了)
iPad 06 |
ピアノの演奏アプリケーション。みんな冗談だと思っているようだけど、このアプリのおかげでピアノを弾けるようになりました。
◆◆◆
さいごに、iPhoneアプリケーション。
カメラアプリや電子辞書アプリは、こちらで紹介するのがふさわしいと考えたので、iPadのほうには載せなかった。iPad版のインターフェイスを搭載したものは、個別に記載した。
◆iPhone 01◆
iPhone 01 |
1. 写真(内蔵アプリケーション)
写真投稿サイトFlickerでは、iPhone 4は一眼レフNikon D90を超えて、すべてのカメラの中で最も使われている「写真機」になった。それは、iPhoneで撮った写真がそれなりに綺麗なことと、GPS情報を自動的に登録してくれるから、また本体のみでそのままレタッチできるからだろう。
iOSがバージョン5になってから、さらにとんでもないキラーアプリケーションになった。その理由は、「フォトストリーム」機能につきる。くわしい説明は省くが、あなたが出先でiPhoneで撮った写真が、なにも操作しなくても、自宅に戻ったときには自宅のPCで表示されている。わたしはこの機能のおかげで、blogの更新やレポートの作成が飛躍的に楽になった。ただPCは、Mac OS X Lionか、Windows Vistaか7でないと使えないのが残念なところ。
2. マップ(内蔵アプリケーション)
こちらもキラーアプリケーション。もはや数年間で数万円ずつ更新料をとられるカーナビと違って、完全に無料。わたしは北海道をはじめとした旅行でいつもお世話になりまくっている。iPhoneは、この2つと音楽・メール・ブラウザ当たりですでに元が取れるほどの機械だと思う。
iPhone 02 |
iPad版インターフェイスも含まれる。説明不要の有名日本語辞書のアプリケーション版。図版も収録し、わからない漢字も手書きして調べられる。前回紹介したi文庫HD、i文庫Sなどからもジャンプして意味を調べられる。
4. ウィズダム英和・和英辞書
iPad版インターフェイスも含まれる。英和・和英辞書。こういうできの良い辞書アプリケーションを見ていると、もう電子辞書を買う時代ではなくなってしまったんだろうなと思わされる。
5. Camera+
純正のカメラアプリが機能的に物足りない場合はこれ。タイマーでも撮影できる。革でも段ボールでも、下のようなスタンドをひとつ作っておくとみんなで写りたいときに便利。
無料の日本語辞書。外国語話者が、日本語を勉強するためのもののようだが、おそろしい多機能がまったくの無料で使える。漢字を表示すると、各国語への翻訳、例文訳はもちろん、構成部分や筆順までもアニメーションで表示される。いったいどれほどの手間暇をかけられたのか。できればいくらかお支払いしたいほど。
7. AutoStitch
撮った写真を自動的に認識して、つなぎあわせてパノラマ写真にしてくれる。写真機としては有り余ったコンピューティングパワーを使ったこういうソフトを見ていると、安価なコンパクトデジカメ市場が消滅するのもの時間の問題であることがよくわかる。
◆◆◆
これだけかいつまんで説明しただけにもかかわらず、iPhoneによって、その機能を取って代わられてしまったものは少なくない。
それは、カメラ、電子辞書、ナビ、PCの基本機能(メール、ウェブ)、ゲームなどである。
過激なタイトルを好む筆者なら、「iPhoneは何を殺したのか」とでもつけると思うが、あながち言い過ぎではないだろう。
その拡張性と、年々のCPU、GPUパワーの拡大を考慮すれば、それが侵略する領域はさらに広がってゆく。
来年には、音声認識コンシェルジュサービスのSiriが日本語に対応するから、そうなるとなおのこと凄まじいまでの便利さが待っていることになる。
なにしろ、「明日は傘が要るかな?」とiPhoneに話しかければ、「明日は雨は降らない模様です」と答えが返ってくるのだから。
これほどの便利さを兼ね備えた機器が突然現れるというのは、侵略される業界にしてみればたまったものではないが、そのことに無自覚であればあるほど、わたしたちの能力も、それと同じように代替されてゆく可能性があるということも覚えておきたいものである。
力のある道具は、それを使う者の実力を問うているわけである。
(了)
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