この記事、この前も見なかったっけ?
と思った読者の方、するどい。
たしかにこの前も同じようなの(iPhoneバイクマウント)を作って実際に使ってみて、なかなか悪くないな、これなら人さまに使ってもらってもいいかも、と思っていたのだ。
でも毎朝テスト走行していたら、やっぱり物足りないところが出てきた。
というより、こんなにガチガチに作らなくてもいいかもしれない、と思いはじめたのである。
◆◆◆
前回のバイクマウントは、「iPhoneが落ちない」のほかに、
「万が一ボタンを留め忘れたり劣化によって落下しても、iPhoneが壊れない」
ことを念頭に置いて作っていた。
でも実際に走ってみると、どうやっても落ちない。
マウンテンバイクに付けて階段を降りてみても落ちない。
(真夜中をいいことに好き放題やってすみません)
で、「これ落ちた時のことを考えなくてもいいのでは?」
という結論にたどり着いたというわけだ。
ちょっとビビりすぎていた、ということかもしれない。だってiPhoneが壊れると痛いもの。
◆◆◆
というわけで、ここまでガチガチにしなくてもいいならもっとスリムになるなあとぼんやり考えていたのだけど、この前拾ってきた仔猫が、原稿を書き終えても膝の上で寝入っているのでどかすこともできず、そのまま作業に突入。
1. まず、猫缶を買うついでにアルミの板(1mm)を買ってきて、iPhoneサイズに切ってから穴を空けます。
2. つぎにコルクを貼ります。(左側のものがlite。右は前回のもの)
これが土台になる部分。 今回は穴を真ん中にしなかった理由は、さいごで。 |
できました。
製作時間は猫の居眠りの時間ぶん…しかしよく寝ますね。
◆◆◆
今回目指したのは、必要以上に大きくしない、ということのほかに、
・iPhoneの画面の左右は指がかかることが多く、従来のものは圧迫感があったので、できれば解消したい。
・梱包方法はシンプルにしても、信頼性がわずかでも低下しないようにしたい。
・ハンドルにライトを付けていても干渉しないようにしたい。
ということ。
そうすると、iPhoneとほとんど同じくらいのフットプリント(表面積)にしたうえで、落ちない工夫をほかに凝らせばよさそう。
コンセプトを簡単に言えば、「必要十分」。そういうことを念頭に置きながら製作。
実際に出来たものを見ると、厚みは2/3くらい。(以下、左側がlite版)
コルク(3mm)+アルミ(1mm)+それらを包むピッグスエード(1mm以下)+革(2mmちょい) で、バイクマウント部がiPhone(10mm弱)と同じくらいの厚みに。 |
画面上下の革部分以外はiPhoneのフットプリントを維持できた。
前回はレザーの外側にアルミベースだったところを、今回のは内側に。 |
付け方はこんなふう。
あけます。
のせます。
しめます。
革1枚でできてるので、作るのも楽だ。縫い目もほとんどなし。
(ただこの設計だと革の使用量に無駄があるので、量産するなら仕様を変えるかも)
でもこれだと、下側の固定部が下側にめくれてiPhoneが落ちちゃうのでは?
と思った読者の方、とても鋭い。
そこで、こういうものの登場である。
Dockに挿すストラップ、Dockstrap。 でも紐の部分は今回の目的では要らないんだよね。 |
そうすると、物理的にカバーが下にめくれず、iPhone本体が落ちない仕組みになっている。
◆◆◆
さいごに、つけたところ。
落下防止装置にUSBケーブルを使う場合は、追加バッテリーで充電しながら走行するとよさそう。
マウント部をハンドルではなく、ステムに装着しておくとハンドルの右側が空けられて便利だ。
自転車を押して歩く時はここを持つからね。
それでも左側にはライトを付けたい場合もある。
土台部の穴を真ん中にしなかったのは、それとの干渉を防ぐためというわけである。
今回のlite版のテスト走行はこれからだけども、物理的に落ちないようになっているので問題はなさそう。
オリジナル版の方も、見た目の重厚さからして「落ちても本体を守りますよ」というメッセージを発しているような佇まいだったので、こちらのほうが心強いという人もいると思うけども。
ただ実際のところ、走行中にボタンが外れたとしてもDock部では引っかかるという意味では、前回のオリジナル版よりもむしろ安心かもしれない。
それに今回は電気のスイッチパネルも使わないし装着してもスペースはとらないし、敷居は低くなったのでは。
ただiPhoneをつけるときにボタンを締め忘れそうだとか、万が一事故ったときでもiPhoneだけは守り抜きたい、という人は落下してもなんとかなるオリジナル版のほうがいいかもしれませんね。
他のスマートフォン用のも作れる?という質問もありましたが、もちろんできますよ。
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