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読者のみなさんは体調など壊されていないでしょうか。
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さてお盆休み中に、環境が許さなかったりBlogシステムの不具合などで公開できなかった革細工を公開しておきます。
・タバコ+ライターケース
フリップを長めにとってあるのは、コンチョをつけて デザインを整えてから本人に渡そうと思っているから。 |
わたしはタバコを吸ったことがないので、空箱はもらっていたけれどもライターが手持ちになくて困りました。(キャンプの時にもメタルマッチかプリムスを持っていくのでライターには用がないのですね)
道具を作るときにいちばんいいのは、やはりそれが達成する作業について熟知していることなのですが、それがかなわないときには、使い手の意見をうまく聞き出して、自分がそれを愛用しているつもりで取り組まねばなりません。
いつもはタバコについて否定的なわたしがそういう態度で臨むものですから、依頼主は喜んでいたかもしれません。
しかしタバコがひとつの道具であることと、タバコが有害であることは相対的に独立していますから、学者としてはドライに区別しておかねばならないところですね。
ともあれ試しに作ってみたら、しっくりくるものができたので、これをもう少し加工すれば完成です。
理論である型紙どおりにケースを作ったときに、実践的にもぴったりのものができるということからすると、箱型のもののケースを作るときの技術はこれで完成したといっても良さそうです。
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・名刺ケース
おお、こう見るとちゃんと顔っぽいね! |
名刺ケースについては、すでに何度も作ってきているので型紙は出来上がっていますが、最近は同じものを作ると眠くなってしまうので、「なにかモチーフを用意してね」と言っておきます。
そうすると、型紙をアレンジしなければならない必要に迫られますから、創意工夫ができて睡魔に襲われずにすむわけです。
わたしはものづくりの時には、依頼者にも、ものを作ることの苦しみと、完成した時の楽しさを感じてほしいと常々考えていますから、ある意味で、彼女や彼らにも努力を要請します。
作り手を信じて任せてもらえるのと、丸投げしてほったらかしにされるのとは、雲泥の差があると感じます。
仮にも道具の持ち主になるのであるのなら、親としての自覚を欠くべきではないのではないでしょうか。
今回は、モチーフについてうまくやりとりできたので、楽しく作れました。
名刺ケースはビジネスの場で使うものですが、今回のモチーフにしたものは仮想のキャラクターだったので、そこには矛盾があることになります。
その矛盾を統一するところにこそ、ものづくりの楽しさがあるわけですね。
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・Apple Remoteケース
これ、裸だとよく失くすんだよねえ…。 たぶん、ベッドの横の隙間に落ちてる。 |
そういうわけで、いっちょ良いケースをつくろうと思っていましたが、操作部をどう処理するかを解決できずにいました。
ケースの開口部を方向キーギリギリに設定すると、革の厚みのせいでキーが押しにくくなってしまうのですね。
大きめに開けると格好悪いのではないかと思っていたので作るのを躊躇していましたが、実際に作ってみるとそれほど悪くなく、杞憂に終わりました。
Apple製品はミニマルなデザインなので、手探りではどちらが前で後ろなのか、上か下なのかがわかりにくかったりするのですけども、これで問題が解消でき、定位置にぶら下げておけばベッドサイドに転がって失くしたりすることもありません。
ところで、最近はプレゼンテーションやDVDの視聴をしていないせいか、作り終わったあとに電池切れに気づきました。
この際だから、新モデルも買ってケースの型紙を作りましょうか。
なんだかこのごろ、ケースを作るために製品を手に入れているような気がしないでもありませんね。
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