わたしの愛車、ビフォーとアフター。
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え、「ナマズがいなくなった」?
それは関係ありません。(まだ生きてます、ずいぶん汚れたけども)
変わったのはブレーキのフード。
何回か転んだり、炎天下でも雨の中でも走り回ったことが原因で、ゴムはベタベタ、プラスチックはボロボロになっていたので、手持ちの革で作ったのだ。
壊れるたびに備品を注文するのも癪だなあと思っているときに、
「くらふと工房」さんを見つけて、この手があったか!と思い、あとは見よう見まねである。(非常に感化されました、ありがとうございます)
ただはたしてこんな曲面に絞れるのか?という問題が前からあったのだけど、
北海道ツアーのときに、偶然iPhone用の革ケースが濡れてフニャフニャになったあと、
乾いた頃にはキツキツになったのを見て、「これはいける」と思ったのだ。
事実、厚さ2mmのヌメ革でも、濡らせばしっかり型を合わせられるから、
型紙をそれほどきっちり作っていなくても、現品合わせでなんとかなることがわかった。
怪我の功名である。
◆◆◆
というわけで、自作してからまだ500キロほどしか走っていないけれど、
ひとまずの経過報告。
・見た目
東急ハンズで適当に調達したヌメ革(2mm)、
はじめは肌色だったものが、だいぶ焼けてきた。
(Beforeのナマズにつけた革ベルトと同じ色だった)
ただ常に手のひらが触れている部分が黒っぽく汚れてきたので、
ここらへんは革の選び方に問題があったのか、色移りしたのかは確かめる必要がある。
・クッション性
あと、ゴムのブレーキカバーに比べるとクッション性はほとんどないといっていいので、
長時間乗っていると、手のひらが物理的に痛くなる可能性はある。
ただわたしの場合に限れば、以前からグローブもつけていない状態で長期ツアーしてるので、とくに問題にはなりそうにない。
おそらく、3mmまでなら分厚い革も使えると思います。
4mmになると、たぶん無理でしょう。
カバーの作成を約束してあるチャリ仲間のみなさんはその点よしなに。
◆◆◆
改善できそうな点としては、
・革の品質の問題
端的に言って、「もっと良い革を使ったらすごいことになりそう」。
ブレーキカバーのあとに自作した下のデジカメケースは、余った革じゃなく、
ちゃんとした革を注文して作ったものだ。(拡大すると質感が分かってもらえるはず)
米ハーマンオーク社製の、ハーネスレザー。
ヌメ革のなかでは、おそらく最高級の特Aクラスだと思う。
ブレーキカバーを作り始めたときは、
「失敗したらさっさと換えのパーツと取り替えよ」と思っていたくらいだったから、
これほどの革を使って、という考えそのものがなかったのだけど、
ちゃんと機能することが分かると欲が出てきちゃう。
・縫い目の問題
ブレーキカバーの止め方は、はじめに前方を縫った状態で現品にあわせたあと、下側を縫う、というやり方。
そうすると、ブレーキを握りこんだときに、縫い目が指に触れる、という問題が起きる。
もしかしたら違和感があったり、もっと悪ければ指が痛いかも、と思っていたけど、個人的にはほとんど気にならない。
わたしのチャリについているシマノ製のブレーキ(おそらくTIAGRAグレード)の形状からすると、これ以上のカバー形状と取り付け方は思いつかないので、あとは取り付けたあとにヤスリ掛けをしっかりする、といった後処理の方法を探してゆくことになりそうだ。
(裏返しで縫う、というやり方もあるけれど、後処理をしっかりしたほうが、むしろ実用性は高いと思う)
STIレバーの場合は、ブレーキカバーの形状もやや複雑なのだけど、ここまで革をつぶしながら試行錯誤してきたかいあって、今なら作れるのではないか、とも思っている。
ロードバイクを持ってたらさっさと試しているのだが。
◆◆◆
あとは、
・iPadのスタンド
・MacBook Airのケース
・革と木の彫刻での作品作り
あたり。
いちばんの問題は、革がとっても高いってこと…
革というのは、大きくなればなるほど値段が跳ね上がるのだ。
(合皮なんかと違って、牛の大きさは決まっていますからね)
今のところ良い革でブレーキカバーを作ると、1万円オーバーになっちゃうのが難しい。
大型ノートパソコンのケースは、ちょっと考えたくもないぞ。
思い切って牛一頭分を買っちゃえばわりと安くなるんだけどね。
誰か一緒にやりませんか。
牛一頭、、、驚。
返信削除ちなみに、ナマズはご存命かな?
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