どおりで大学に人が少ないわけだ。
夕方の5時に図書館を締めだされてはじめて気づいた。
そういうわけで、渋々帰宅したもののじっとしてるのも苦手なので、
革細工の型紙でもつくろうかと思っていたら、最後までやっちゃった。
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Airのケースを作るにあたって、いくつかタイプを考えていた。
MacBook Airレザーケース(概念図) |
それぞれの利点と欠点は以下のとおり。
A…パーツが2つに分かれていて、せっかく大きな革を使えるのになんかシャク。
B…マグネットのぶん分厚くなる。
Airはくさび形(奥が分厚く、手前が薄い)なので、奥に薄い方を突っ込む形になる。
そうすると、鞄に入れたときに薄いほうが下になってしまい強度的に不安。
C…Airよりやや縦に長くとっているので、A4書類入れにもなる。
ただAirだけのケースとしては無駄が多い。
D…手前は薄く、奥が革の折り目で自然と丸くなるので都合がいい。でもシンプルすぎる?
結局、あれやこれや考えてみたのに、落ち着いたのはシンプルな形のD。
せっかくAirが薄くて軽いのに、ごちゃごちゃして分厚くなっちゃったら本末転倒だもの。
◆◆◆
ただ、封筒型のDだと、デザインが問題になってくる。
技術的にはともかくも、人間であるからには思想性がなければまともな表現とは言えない。
こういうときは、先達から学ぶに限る。
というわけで、わたしが革細工について勝手に弟子入りしている
RethinkさんのiPhoneケース、Lim Touch Sleeveを参考にした。
わたしも愛用しているが、iPhoneの薄さを犠牲にしないシンプルさで、
Lim(Less is More)の思想にぴったりの素晴らしいケースだ。
技術的には難しいことをさらっとやっておられるのも、流石の感である。
そういうことを考えて、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」をコンセプトにしてみたら、
完成図がはっきりしてきた。ここからは一気呵成。
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とりあえず大きな革の、いちばん端から使ったので、
傷は大きいわまっすぐでもないわ(おそらく脚部)だったけれど、
自分で使うぶんには過不足ないものができた。
素っ気ないデザインだと、細部をいい加減にすると安っぽくなる。 ので、縁の処理とコバ磨きは時間をかけてやった。(ただまだ不足の模様…) |
ちょっと余裕を持たせた。Airのゴム足に干渉してほしくないので。 |
わりと薄いので、下に引いたままでも使えそう。 |
ズバッと大きな傷が入っているところを敢えて選んだ。ケガでもしたのだろうか。 |
とりあえず日常的な使用に耐えうるか、さっそくあしたから使ってみる。
ほしい物がないっていう場合は、つべこべ言ったり、
待ったりせずに、自分で動いたほうがイライラせずにすむものです。失敗上等。
試行錯誤、ものづくりの醍醐味ですね。
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