2011/11/10

どうでもいい雑記:PC関連企業の動きなど

ひさびさによく寝た。



おかげですっきり。

集中していた大きなイベントも今週でだいたい消化できるので、質問やら問い合わせが2ヶ月分くらい溜まっているのをこれから消化していきます。年内までに終わらせられるとよいのですが。

今回の記事は、コンピュータに苦手意識のある方から頼まれるたぐいの記事とほんとにどうでもいい記事なので、活字中毒のみなさん以外は飛ばしてください。

内容は以下のとおりです。
Flashモバイル終息/HPがPC事業分離を撤回/スッポン捕ってきた


◆Adobeがモバイル向けFlashの終息を発表◆
現在では、HTML5が世界的に多くのモバイル機器でサポートされており、HTML5だけにしか対応しない場合もあります。このことは、HTML5が、モバイル機器のブラウザにおいてコンテンツを作り展開するための最良の手段であることを意味しています。 
However, HTML5 is now universally supported on major mobile devices, in some cases exclusively.  This makes HTML5 the best solution for creating and deploying content in the browser across mobile platforms.
Adobeニュースリリースより抜粋、わたし訳)

数年前にFlashなる規格が出回りはじめたとき、わたしはウェブの世界にまだ片足を突っ込んでいた頃だったけども、そのときはその構成と設計理念をひととおり調べた上で、「こんな複雑で(動作が)重いものを一般ユーザーが使うわけがない」と思って、新しい規格に飛びつく同業者を尻目に旅行ばかりしていた。

デザインと名のつく仕事をしているにもかかわらず、PhotoshopやDreamweaverなんかの、ツールのお勉強ばかりをしている人も少なくないが、大事なのは道具よりも、「何をつくるか」ということなのだ、と考えたからである。
そのことに焦点を絞ると、旅でもしていない限り刺激が少なすぎるのだ。

しかしそのあとも、ドッグイヤーで性能を高めてきたハードウェア側の事情に助けられて、Flashは生き続けた、どころか、同人作品しかり、Youtubeでの動画フォーマットしかり、けっこう流行った。
こんなこともあるんだなあ、と思ったけれども、初回起動時にほとんどのコンポーネントを起動する仕組みであるところ、ラップトップでFlashを再生するとバッテリーがとんでもない勢いで減ってしまうところなんかが目について、とてもスマートとは呼べない力業の仕様がどうしても好きになれなれず、あまり深くまでは突っ込んでみなかった。

最近では、AppleがiPhoneやiPadでのFlash対応を見送ったことが物議を醸したりしたが、それからまもなく、こういったふうに落ち着いたようである。
今後Flashの開発は、デスクトップ機器では継続されるとしているが、ポストPCの世界では、モバイル機器によってウェブに通じるユーザーが圧倒的になるから、これは事実上、本家本元が引導を渡したに近い。

世の中には、初出は出来が悪いながら継ぎ接ぎをしまくって力業で突き進んで標準を勝ち取ってしまう場合もあるにはあって、コンピュータ業界ではWindows OS、USB 2.0、Androidなんかがよく知られているが、わたしはそんなふうに無理を通すよりも、目標を決めた時点でちゃんとした見通しを持っているものの方が好きだ。お金持ちの企業ならともかく個人が夢を目指すときには、崖下に転げ落ちたらおしまいだもの。


◆HPが前の計画を撤回◆

以前に、iOSのライバルになりうる可能性を備えたwebOS(インターフェイスに限れば、iOSに勝るとも劣らない)の扱いについて、HPのやり方にいちゃもんをつけたけども、この会社は、数カ月前にPC事業を切り離すか撤退するかの計画を発表したがやっぱり続けることにしたらしい。
同時に、webOSについては、1年ほど前に会社ごと買収して獲得したOSを、結局のところ使わないことにしたらしい。なんともはや。

速報:HPのPC事業は今後も従来どおり社内で継続へ -- Engadget Japanese

ニュースリリースによれば、複数の方面の専門家によるデータに基づいて、PC事業を継続することにした(The strategic review involved subject matter experts from across the businesses and functions. The data-driven evaluation revealed the depth of the integration that has occurred across key operations such as supply chain, IT and procurement. It also detailed the significant extent to which PSG contributes to HP's solutions portfolio and overall brand value.)、ということになっている。

なぜ現在の条件を見て将来のことを決めようとするのか?

この会社が考えていることは、個人に例えれば、「今の私にカネもコネもアタマもないという分析に基づいて、政治家になるという夢を諦めることにした」と言っているのと同じだ。
データを分析するというのは、先の見通しを決めて、目標を立てて、それを検討し実現するときに必要になってくる過程なのであって、それだけではなんらの目標をも指し示さない。
ものづくりを生業にする会社組織なら、なおさらではなかろうか。

こういうことを言うと、理想や原則をふりかざしていても現実はついてこない、と説き伏せようとする大人がいるが、理想主義的だから現実がついてこないのではなく、現実を導く理想がないから現実もまたついてきようがないだけなのではなかろうか。

それにしてもあれだけのポテンシャルを持っていたwebOSが、次の時代の大きな選択肢に育てられるどころか、親であったはずの会社に息の根を止められるのを見るのは、なんともやるせない思いがする。



◆スッポン捕った◆

わたしはデザイン練ったり論文の構成を考えたりいろいろ行き詰まったときには、だいたい外をうろつきまわるけれども、そんなときには川べりを歩くことが多い。日本の公道は、後ろからも前からも自転車が突っ込んできて考え事どころじゃないからである。

先週は、近所の用水路を覗き込むと、シロメダカ(アオメダカかも)が一匹だけで泳いでいるのを見つけたので、あしたにでも保護するかと思っていたら、次の日に大雨が降って見失ってしまった。

その代わりに(?)、用水路の側面に必死の形相でしがみついていたスッポンの子を保護。

甲羅の大きさは500円玉くらい。秋口に生まれたぐらいだろうか。
飼うのははじめてなので、夜更かししていろいろ調べていたけど、次の日には冷凍アカムシを食べて、水換えのときに手のひらに載せたら暴れもせずにウトウトしていたから杞憂だったのかもしれない。

カメ類はいったん飼い始めるとけっこうすぐに懐いてしまうから、飼い続けることになるんだよねえ。

ちなみに次の日寄ってみたら、メダカもまだおりました。じきに保護します。

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