2011/07/04

どうでもいい雑記:道路はどこを歩くべきか (1)

今日は用事があって、夕方に自転車に乗っていました。


…けれども、なんとも危ないものですね。

危ないというのは、道行く人の持っている身体の使い方や注意力というものが、とても欠けているからです。

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たとえば、前を行く自転車のうしろを走っていると、こちらはママチャリではなく旅用の自転車、ついでに一番重いギアにしていることがほとんどですから、どうしてもすぐに追いついてしまうのです。

ところが、追い抜けない。

なぜに追い抜けないかといえば、相手がこちらに気づいて競ってくるから、というわけではなくて、むしろ前の走者がこちらがどれだけ接近しても気づくことなくフラフラと蛇行運転しているからなのですね。

前を走る走者の振る舞い方をみれば、どれくらいの注意力を持っているかとか、どれくらい自転車に慣れているかということは、ぱっと見ただけで合点がゆきます。

もしこれが、たとえばレースの場合だとかで、実力の拮抗している場合にはふるまいを一見しただけでは実力差はわかりにくいものですけれど、注意力が低いというよりも、ほとんど注意を払う気がない、というくらいになると、やはりすぐに程が知れてしまいます。

毎日自転車に乗っている人でも、サドルが低すぎたりオイルがさされていなかったり、携帯電話を見ながら運転したりしていると、身体の動かし方が、その道具の使い方によって規定されてきます。
具体的にいえば、足がガニ股であるとか、肘をハンドルについて走るだとか、上で述べたような蛇行運転をするだとかいう乗り方が、習慣として身に付いてしまうのです。

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わたしは自転車で旅をするのが好きなのですけれど、そういうときには、「あれっ?」という違和感を呼び起こすようなサインが2つ続けて出てきた場合には、いったん停車して、どこがおかしいのか納得がゆくまで交通をとりまく状況を観察することにしています。

たとえば、道で車に轢かれた動物がいただとか、無理な幅寄せしてくるクルマがいただとか、対抗意識を燃やしている操者がいるだとか、そういうサインです。

「2つ」というのは経験的なものですし、違和感を覚えるというのはどれだけ突き詰めても人によってそれなりの判断の差が出ますから、論理で説明しろといわれても難しいのですが、このことで大きな事故に巻き込まれずにすんだことが数回あるので、なまじ当て推量とも呼べないところがあるのです。
これをもし「3つ」としていたら、わたしは事故に巻き込まれていました。

ともあれ、夕方に自転車を走らせるというのは、帰宅途中の人たちと同じ道路を使うことになるわけで、こういうときには危険なサインが2つどころか、それこそ、そこら中で犬が棒に当たりかけまくっている、という具合です。
実際には当たっていないから大丈夫、などと、結果良ければ全て良しの過程を飛ばした短絡は、わたしにはとてもできそうもありません。

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さて、では、自分の不注意が原因ならまだしも、少なくとも「ぶつかるべくしてぶつかってくる」ような人との接触事故を起こさないためには、どのような注意を払えばよいことになるのでしょうか。

いまは、「対象化された観念」のお話をしているので、それに沿った形で考えてみましょう。

「対象化された意志」というのは、人間が生活を送る中で、あるものを何度も何度も見たり聞いたりすることを通して、ある観念が頭の中に定着してくる、ということなのでした。

これはたとえば、「タバコをやめなさい」と繰り返し聞かされたことで生まれた、「タバコをやめよう」という意志のことを指しているのですが、これは当人がもともと持っていたところの自由意志とは相容れない形であることも少なくありません。

言い換えれば、「タバコは身体に悪いからやめよう」という対象化された意志と、「身体に悪くてもタバコを吸いたい」という自由意志の間で矛盾が起きている、ということなのです。

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こういった対象化された意志は、それが当人には未だ腑に落ちないものであったりしたとしても、それが人々の間で歴史的に生成されてきたものであるばあいには、「規範」と呼ばれる形で現れてきます。

たとえばバスの時刻表であったり、左側通行や交通におけるルールは、その「規範」と呼ばれるもののひとつのありかたです。

これは「社会的」な約束なので、ある人が、「私のクルマは外車だし国際的なルールもそうだから、右側通行に法律を改正しろ」といったところで、簡単に変更されることはありません。
つまり、当人が納得しようがしまいが、より大きな範囲ではどうなっていようが、「その地域で歴史的に生成された」という歴史的な必然性が、その規範のいちおうの根拠になっているわけですね。

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長くなるので記事を分けます。

(2につづく)

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